2001.0709“(すてきな)老人と酒”の巻(7月9日)

いけね。寝ちゃった。今は午後7時。(でも明るい。日本より緯度が低いからなのだろうか知らないけれど。)確か寝たのは、午後2時くらいだから。五時間くらい寝ていたことになる。何でこんなに豪快に寝てしまったかというと、(疲れていたのもあるけれど、)酔っ払っていたからで。昼間にダイキリを2杯飲んで、もう眠くいのなんのって。何か俺ってわざわざここまで来て酒ばかり飲んでいるようだけれども、これも立派な(?)観光です!!
というのも”Daiquiri(ダイキリ)”の発祥地と言われるレストラン兼バー”La Floridita”に行ってきました。かつてヘミングウェイも足しげく通ったそうで、やつは”Daiquiri Floridita”(名物のダイキリ。一番ノーマルのものらしい。ここはDaiquiriだけで20種類以上のメニューがある Diquiri de Cafeとかも)を砂糖抜きで飲んでいて、それはメニューに"Papa Hemingway"としてある。ダイキリ系の飲み物は一律、米ドルで6ドル。店内はいかにも年代もののつくりでいい感じ。赤と金色をベースにした装飾は、在りし日のキューバ繁栄を今に伝えてくれる。入り口を入って手前がバースペースで、奥がレストランスペース。バースペースしか入っていないけれど、ここにはところ狭しと、ヘミングウェイの写真が飾ってある。(中にはヘミングウェイカストロが仲良く握手をしながら写っているものもある。)バー中央の席に着いて、ダイキリを注文する。やってきたダイキリは異様にデカイ!日本で見かけたものの実に、50%増しといったところだろうか。味のほうはというと、基本はサトウキビから作ったラム酒”Habana Club”をベースにしているので、相変わらず独特な癖がある。でも外の暑さで、このシャーベット状のカクテルは本当においしく飲める。とにかく、湿気もあり、日差しも日本より大分強い。ダイキリなんていうのは世界のどこでも飲めるのだろうけれど、こんな状況(街並み、音楽と、まつわる物語。。。等々。)の中で飲めるなんて、まさに至福の時間。(実際、酔っ払って”平和だな〜。”とか”こんな平和でいいのだろうか?”などとシミジミとダイキリと幸せな時間をたんのうした。)
この街には音楽が溢れていて、この店も例外ではない。最初はレコードか何かで古いアメリカのスタンダードがかかっていた。(それだけでも十分にいい感じだけれど。)途中から、明らかにウェイターと違う格好の老人が3人、楽器を手にしているではないか!一人はギター、一人はベース(?)で最後の一人はマラカス。何かとある客を囲むようにして演奏をしている。あっ”ソン”だ。(これはキューバの音楽の一種で、歌もの。つまり”Song”の意味らしい。”ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”で演奏されているもの。)これ何を言っているのかは全然判らないのだけれども、素晴らしいね。なんと言っても上品、優雅で複雑な旋律とヴォーカルの甘い声色。こんなすてきな声を出しているのは、どう見てもさっきの老人。でもそれがまたカッコいい!!本で読んだのだけれど、キューバでは寝たきりや老人介護なんかは無縁で、とにかく、老人が優雅かつセクシーで格好いいそうだ。そのため齢差婚、つまりじーちゃんが若いおねーちゃんと結婚することはざららしい。もちろんその逆もあるけらしいけど。そりゃーじーちゃんにこんな優雅で甘い歌声を聞かされたら、若いねーちゃんは一たまりもないだろうななんて、老人達の奏でるソンを聞きながら妙に納得してしまう。やっぱ俺もそんな素敵な老人を目指したいものだ。ボケとか老人用オムツなんかに無縁なキューバの老人たち(しかも長生きらしい。まさにスーパー老人!)みたいな格好よさは憧れです。もちろん齢差婚も!(あっ、”今ですら彼女も見つからないのにっ!`*1”というツッコミは当然却下!)さて飯にいくか。

P.S. タオルはあった。どうやら忘れていた模様。*2

うーん。とげとげしてる・・・従って不貞寝。おやすみなさい。

*1:馬鹿だな。こいつ

*2:相変わらず湯は出なかった。聴いたら「安心しろ!全館でない!!」と言われて安心した。ばかだ