親不孝者の親孝行(たまにはまじめな話を)

はっきり言って僕は親不孝である。長男であるにもかかわらず大学卒業後、実家にも帰らず自分勝手なことをしている。*1もう10年以上もだ。
そんな僕だがGWに実家に帰ったとき、親父の元気の無さに驚いた。自ら始めた電気店を畳もうか・・・なんて言っている姿を見たからだ。そもそも親父は中学を卒業して工事士をしながら今の店を始めた。職人にはありがちなことだが、とにかく一本気で頑固!!しかもヒネクレテいるときたもんだ!*2子供の頃は「このクソ親父」と常々思っていたものだ。
その親父がだ!
最近は全国チェーンの量販店に押され、ハイテク家電の習得も間々ならず。歳を経るに従って気力・体力も衰えてきたようだ。
姉からは兄弟で寄付しようかという話もあったが、そこは根っからの親不孝者の僕は考えた末、断った。なぜならそれでは一時的に潤うことにはなるが、根本的な解決にはならないと思ったからだ。根本的な問題は親父がもう一度やる気を出すこと。老いたりとはいえ、まだ頑張れることはあるはずだ。*3それで実家からエアコンなどを購入して、取り付けて貰うことにした。*4
なぜか?
それは親父に職人としてのプライドを取り戻して欲しいと思ったからだ。もっと言えば「クソ親父」に戻って欲しいからだ。だからこんな無理なお願いをした。僕はこれからも「このクソ親父がぁ〜!」と悪態をつき続けたい。今の気弱な親父などではなく。もしこれが一つの契機となってくれることを願うものだ。
「お前のへっぴり腰はなんだっ!!」って親父が言うようになったらこっちのもの。これからも大丈夫だろう。

*1:しかも無理して大学には通わせてもらったりして。

*2:あれ?似てる??

*3:ほんと親不孝だ。

*4:それだけでも歳をとった親父には重労働なはずだ。しかもわざわざ長距離を来てもらうんだから・・・親不孝この上ない。